ルアーラインナップ
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三道竜也


ファンキー&パンドラボックスは今から約14年前に立ち上げたルアーブランドで、設立当初はブラックバス用のウッドプラグをハンドクラフトにて製作していました。

私自身、様々な釣りをするのですが、バス・トラウト・シーバス・エギング等ルアーで釣れる魚であれば何でもやります。近年では海へ釣りに行く事が増え、シーバスがメインターゲットになりました。特に仕事の関係上、シーバスに行く事が多く、とりわけ熱を入れていたのが「昼間のシーバス釣り」でした。
シーバスは夜しか釣れないからと敬遠していた人にもシーバスの魅力を伝えたいと思ったからです。

現在、昼間のシーバスでは圧倒的に釣れる「岸壁ジギング」や「スピンテール」の釣りがあります。 私はこの二つに着目をしました。特にスピンテールは使う場所を選ばない上、使い方も多様で、誰でも釣れるが、突き詰めると奥が深い事を感じました。

私は当時、釣具屋で各メーカーのスピンテールを買い漁りました。全てを現場で使い、思った事は「自分が満足できる物はない」でした。チューニングすれば良く釣れる物もあったのですが、そもそも買ってからチューニングして 使わなければならない事に疑問を感じるからです。

ファンキーの物造りの原点は「ないから創る」です。 既に売っているのなら、それを買えばいいわけで、わざわざ作る必要はないと考えるからです。しかし、いざ作成を始めると多くの壁にぶつかりました。スピンテールのボディ素材は「鉛」、 私は「木」専門のビルダーだったので鉛で物を作る ノウハウなど知る由もなかったのです。

2006年夏、ここで運命が大きく変わりました。私は当時シルバーアクセサリー職人の知人に 「シルバーアクセサリーの技術を使って鉛でルアーを作れないか?」 とメールを送りました。 返事は「可能だと思う」でした。

ここから全てが始まりました。
シルバーアクセサリーの技法でルアーを作るという「異端」に 挑みました。
木や金属ではなく、シルバーアクセサリーの型を作るときに用いる「ロストワックス」で鉛製品第一号となるスピンテール「リッチ」の型を作りました。しかし、ここからは苦難の連続・・・当初、鉛を流し込む雌型を石膏で作ってみたのですが、水分が抜けきっておらず、何度も爆発し大失敗しました。その上、石膏は耐久性に乏しく、連続での鋳造には向かず、製品のクオリティは安定しなかったのです。

試行錯誤した結果、現在は精度の高い製造技術を会得する事ができ、クオリティの安定した製品をユーザー様にお届けする事が出来る様になりました。

自分の物作りは鉛だけに留まらず、今から6年前、当時市場のバチ抜け用プラグは「細ければ良い」みたいな風習に疑問を感じた自分が市場にプレゼンしたのが「ゴッドロン」なのです。
元々は木で作成していたゴッドロンを量産する為には樹脂化させる必要があり、 様々な樹脂を試し、最後は本来有り得ない配合比率で樹脂を作成する事で、木で作成したゴッドロンと同様のレスポンスを完成させました。

この様に「FANKY&PANDORABOX」は、私やスタッフ、ユーザーの不満や希望を形にする事で現在を迎えています。

実際に釣りに行く事で多くの事を感じますし、テスター&モニターからも多くの要望を受けます。また、ユーザーさんからは熱い意見を聞く事も多いのです。自分やプロだけではなく、釣りに行く全ての人の想いを形にする事・・・それは「ないから創る」事なのだと思います。

FANKY&PANDORABOX 
代表 三道 竜也